自動給餌器の「1回10g」は目安です。メーカー公式は「手動で1回分を出して量ってから割る」と書いています

ドライフードの粒の接写。粒の形と大きさがそろっていない フード

先に、メーカー自身が何と書いているかを置きます。 自動給餌器の商品ページには「1回約10g」「5g単位で設定可能」といった数字が並びます。留守番の1食をまかせるなら、袋に書いてある1日の量を2回に割って、その数字を入れれば済むように見えます。

ところが、売れている1台のメーカーが、自分のマニュアルにこう書いています。

フードの粒などが大きかったり、不規則だったりする場合は、プロペラ間に空白が多くできるため、本来の10グラムより少なく出てくることなどがあります。

フードの粒などが小さい場合は、プロペラ間にぎっしりと入るため、本来の10グラムより多く出てくることなどがあります。

(出典=うちのこエレクトリック「カリカリマシーンV2C オンラインマニュアル Q&A」。2026年10月29日 0時12分に取得)

先に答え|数字は「刻み」ではなく「手順」で決まります

  • 「1回10g」は、うちのフードでは10gとは限りません。 粒が大きく不規則なら少なく、小さければ多く出ます(上のとおりメーカーが書いています)。
  • メーカーが示している手順は3段です。①手動給餌で1ポーション出す ②それを量る ③出したい量を、その実測値で割って回数を決める。
  • 売り場の表示は、この手順の前提をほとんど書いていません。 自動給餌器を名乗る9,474出品のうち、量が粒や形で変わると書いているのは117出品(1.2%)でした。
  • ∴ 選ぶときに見るのは、刻みの細かさではなく「手動で1回分を出せるか」と「対応する粒の大きさが書いてあるか」の2つになります。

メーカーのマニュアルは、何と書いているの?

同じ会社の2つの機種のマニュアルに、独立して同じ内容が書かれています(V2C と V2C Plus)。1本の読み違いではありません。

2.フード量の確認が終わっていない場合は、手動給餌で出てくる1ポーション分のフード量を確認してください。

出したいフード量を、1ポーションで出てくるフード量で割って、必要なポーション数を出してください。

フードの形状や重さによっては、〔…〕複数ポーションと正比例するわけではありません。

使い始めのときやフード種類を変えたときは、設定したポーション数が、出したいフード量とおおむね合っているか確認してください。

(出典=同社「カリカリマシーンV2C Plus オンラインマニュアル Q&A」。2026年10月29日 0時13分に取得)

⚫ 引用の中の〔…〕は、当サイトの表現の検査が一律に落とす語なので伏せています(隠したのではありません)。原文は上のリンク先でそのまま読めます。

読み方を3点、断っておきます。

  • 「ポーション」はこの機械の数え方の単位で、プロペラが1回まわって出る分を指します。他社では「1食分」「1回分」と書かれています。
  • 正比例しないと書いてあるので、1ポーションが実測7gでも、4ポーションが28gになるとは限りません。おおむね合っているかを確かめる、という言い方になっています。
  • 🔴 同社の公式ショップの商品ページからは、仕様表を引けませんでした。ページは開けます(HTTP 200・1,718,239バイト)が、本文を画面の裏側で組み立てる作りで、文字として取り出せたのは1,318字だけ、「ポーション」は0件でした。∴ この記事が引いているのは、上のマニュアル2本だけです。

粒の大きさには、そもそも条件があります

同じマニュアルに、こうも書かれています。

5~15mm以外の大きさのフードを使用している場合は、フード出口からスムーズにトレイに落ちないために、滞留しがちになることがあります。

5~15mm以内のフードをご使用ください。

楽天の商品ページ側(カリカリマシーンV2)にも、対応フード 5〜15mm、5g用プロペラを使うときは5〜12mmと書かれており、よくある質問には「1粒の最長面が1.5cm以上のドライフードはご使用いただけない場合があります」とあります。

🔑 つまり、量の前に「入るかどうか」の条件があります。うちの袋の粒が大きめなら、刻みの細かさの話にたどり着く前に機種が決まります。

売り場は、どこまで書いているの?

楽天のジャンル「給餌器・フードディスペンサー」を、値段の帯に割って集めました(2026年10月29日 0時11分〜0時25分)。

  • 棚の総数=18,844件。帯13本すべてで、取れた件数が楽天の返す件数と一致しました。重複を除いて18,323出品(97.2%)です。
  • そのうち商品名で自動給餌器を名乗るもの=9,474出品。さらに決めた時刻に自動で出すものを名乗るもの=3,773出品(知育おもちゃや、電源なしで落ちてくるだけの型は別に数えました)。

次の4つが、説明文に書いてあるかどうかを数えました。左が自動給餌器を名乗る9,474出品、右が決めた時刻に出すものを名乗る3,773出品です。

  • 1回に出る量の目安(◯g)……956出品(10.1%)/641出品(17.0%)
  • 🔴 その量が粒や形で変わる……117出品(1.2%)/98出品(2.6%)
  • 対応する粒の大きさ……934出品(9.9%)/578出品(15.3%)
  • 手動で1回分を出せる……765出品(8.1%)/628出品(16.6%)
  • 「1回の量・粒で変わること・手動で出せること」の3つがそろうのは、時刻に出す3,773出品のうち20出品(0.53%)でした。対応する粒の大きさまで加えた4つがそろうのは9出品です。
  • 刻みの数字自体もそろっていません。「◯g単位・◯g刻み」と書いた出品の内訳は、10gが38件、7gが26件、5gが13件、6gが6件でした。

多頭飼い向けと書いてあれば、量は分かるの?

同じ3,773出品の中で、商品名に「多頭飼い」「2匹」と書いているものは700出品ありました。その700出品を同じ物差しで数えると、こうなります。

  • 1回に出る量の目安を書いているのは120出品(17.1%)。 全体(17.0%)とほとんど変わりません。
  • 量が粒や形で変わる……35出品(5.0%)/対応する粒の大きさ……85出品(12.1%)/手動で1回分を出せる……102出品(14.6%)
  • 🔑 「多頭飼い向け」と名乗っていても、量の書き方が良くなるわけではありませんでした。

多頭飼いは、1匹ずつ与える量が違うことが多い飼い方です。量を分けたい側ほど、手動で1回分を出して量る手順が効きます。

同じメーカーの2つの出品で、書いてあることが違います

型を1つに絞って見ると、はっきりします。

  • カリカリマシーンV2(レビュー492件)=「1ポーション約10g単位/1回 約10g〜100g」「対応フード5〜15mm」は書いてあるが、量が粒で変わることは書いていない。
  • カリカリマシーンV2C Plus(レビュー1,154件)=「フードの形状や質量の差により、給餌量にばらつきが生じることがあります」は書いてあるが、1回の量は書いていない。

🔑 機械の良し悪しの話ではありません。同じ会社の、同じ考え方で作られた機械でも、どこまでが商品ページに書かれ、どこからがマニュアルに回っているかがそろっていない、という話です。マニュアルは買う前にも読めます(上のリンクはどちらも公開ページです)。

では、どう決めるの?

1. 袋の「1日◯g」を見ます。 キャットフードの袋で1日の量と内容量の両方が読めるものは限られる、という数え方は別の記事にまとめました。

2. 手動給餌で1回分を出して、台所のはかりで量ります。 「◯g単位」と書いてあっても、量るのはうちの袋のフードです。

3. 1日の量を、その実測値で割ります。たとえば1日80g、手動で出た1回分が7gなら、1日あたり11〜12回分。これを2回の食事に割り振ります。

4. 割り切れない場合は、回数で寄せます。「正比例するわけではない」とメーカー自身が書いているので、設定したあと数日は、出た量を確かめることになります。

5. フードの袋を替えたら、もう一度です。粒が変われば、1回分のグラムも変わります。

⚠️ 1日に何グラム与えるかは、この記事では決めません。 それは袋の表示と、かかりつけの獣医師の指示によるものです。この記事が扱うのは、決めた量を機械で出し切れるかという機械側の話だけです。

3台を、役割で並べます

このジャンルは当サイトの目安5,000円の外が多く、時刻に出すものに絞ると5,000円以下は3,773出品のうち1,758出品(46.6%)で半分を割ります。∴ 3枚のうち5,000円以下は1枚で、残る2枚は目安を超えています。超えている旨をここに書いておきます。値段・在庫・レビューは2026年10月29日 0時42分に楽天市場の商品ページで確認しました。

うちのこエレクトリック カリカリマシーンV2 タイマー式自動給餌器この記事が引いたマニュアルの機種|カリカリマシーンV2商品ページに「1ポーション 約10g単位/1回 約10g〜100g」「5g用プロペラ使用時は約5g単位/約5g〜50g」「対応フード 5〜15mm(5gプロペラ時は5〜12mm)」が並ぶ。量が粒で変わることは、この出品ではなくマニュアルの側に書いてある。目安の5,000円を超える。1回の量と対応する粒を両方 書いている¥11,980  ★4.45 (492件)うちのこエレクトリック猫犬家電楽天市場で価格を見る
PETTENA 自動給餌器 4L タイマー式 スマートフォン対応4つとも売り場に書いてある9出品のうちの1つ|PETTENA 自動給餌器 4L「1回分の餌は5〜7g」「給餌のグラム数はエサの形状等により異なります」「0.3cm〜1cm(餌の形状にもよります)」「手動給餌:1回につき1回分」が、どれも商品ページの中にある。買う前に確かめられる側。目安の5,000円を超える。量・変動・粒・手動の4つが同じページに¥8,800  ★4.58 (1105件)PETTENA楽天市場で価格を見る
うちのこエレクトリック カリカリマシーンmini ダイヤル式自動給餌器 1食分グラムを機械に任せない側|カリカリマシーンmini(1食分・ダイヤル式)トレイに1食分を自分で入れておき、決めた時刻にふたが開く型。商品ページの記載はトレイ容量 約350mL(フード重量 約190g)、タイマーは最大48時間・30分刻み。量は自分の台所のはかりで決まるので、粒の形による増減の話が起きない。5,000円以下。1回分を自分で量って入れる¥3,480  ★4.49 (129件)うちのこエレクトリック猫犬家電楽天市場で価格を見る

どうやって数えたの?

  • 母数は、ほぼ全件です。 楽天のジャンル404118 は18,844件あり、1つの並びでは3,000件までしか取れないので、値段の帯13本に割って集めました。13本すべてで取れた件数が楽天の返す件数と一致し、重複を除いて18,323出品(97.2%)になりました。差の521件は、同じ出品が2度返ったものです(理由は特定していません。集めている20分の間に値段が動いた出品が2つの帯に現れた可能性はありますが、断定はしません)。
  • 数えた単位は出品です(商品ではありません)。 ここで測っているのは「売り場の表示に書いてあるか」で、読者が開くのは出品のページそのものだからです。同じ商品が多くの店から出ていることは数に出ており、同じ書き出しの出品が最も多いもので126件、1店だけの出品は2,748件(29.0%)でした。
  • 「自動給餌器」と名乗っているかは、商品名だけで判定しました。 説明文に「自動給餌器と並べて使えます」と書いた食器などを拾わないためです。
  • 🔴 数え方の誤りを13個、自分で見つけて直しました。うち6個は「売り場が書いていないように見える側(=発見を大きく見せる側)」でした。いちばん重かったのは、付属品だけの出品を外すつもりで「乾燥剤」「ステンレストレイ」という語を使っていたために、それらが付属する本体の出品まで落としていたことです(この記事の軸にしたカリカリマシーンV2 と、3枚目に出したカリカリマシーンmini が母数から消えていました)。同じ形は4回出ました=「パーツ」は商品名の末尾の検索語に入っているだけの本体7件を、「部品」は「部品取外し洗浄可」と書いた本体1件を落としていました。
  • 🔴 同じことを別の式でもう一度数えて、食い違った6件を1件ずつ目で見ました。 残した側・外した側の理由は、商品の採寸の誤差/ペットの体格による違い/タンクに入る量/分配器の調整位置で、どれも「1回に出る量」の話ではないためです。
  • 判定の対照を32件(正しく拾えるはずの形と、拾ってはいけない形)用意し、全部通ることを確かめてから数えました。
  • ⚫ 「5gプロペラ付き」という商品名の語は、1回の量の記載に数えていません。プロペラの種類の名前であって、1回に出る量を書いたものではないと判断しました。

まとめ

  • 自動給餌器の「1回◯g」は、うちのフードの粒で前後します。これはメーカー自身がマニュアルに書いていることです。
  • 手順は、手動で1回分を出す → 量る → 1日の量をそれで割る。 袋を替えたら、もう一度やります。
  • 売り場でその前提まで書いている出品は、9,474のうち117(1.2%)。∴ 書いていないから悪い機械、ということではなく、買った後に自分で量る前提で選ぶのが近道です。
  • 粒を機械に任せたくないなら、1回分を自分で量って入れる型という選び方もあります。

本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。売り場の件数は2026年10月29日 0時11分〜0時25分に、値段・在庫・レビューは同日 0時42分に、楽天市場から取得したものです。数えたのは出品の商品名と商品ページの説明文に何が書いてあるかであり、取扱説明書や同梱の紙の記載を当サイトが確かめたものではありません。「書いていない」は、その時点の商品ページに記載が見当たらなかったという意味です。1回に出る量が粒や形で変わるというのは、当サイトが機械を動かして測ったものではなく、メーカーがマニュアルに書いている内容です。仕様と価格は予告なく変わるため、買う前に各商品ページとメーカーの最新の記載をご確認ください。1日に与える量は、袋の表示とかかりつけの獣医師の指示に従ってください。この記事は、どの商品が優れているかを述べるものではありません。

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