「おやつは1日の食事の10%以内まで」と、よく言われる。
では、目の前の袋は何本までなのか。
Yahoo!知恵袋で「犬 おやつ 量」を検索すると、4,270件の質問が出てくる。上位には、こんな質問があった。
「適度な量だとどのくらいでしょうか」
「その場合もおやつ量は何グラムぐらい与えたらいいですか?」
「低脂肪のものをあげても1日30gほどです」
この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介した商品の価格・レビューは2026年9月17日9時台時点の楽天市場のものです。売り場の件数は、楽天市場のジャンル「おやつ(犬用)」から2026年9月17日8時台に集めた出品で数えています。
売り場に何が書いてあるかの早見表
楽天市場のジャンル「おやつ(犬用)」から1,199件(同じ商品を複数の店が売る分を含む出品の数。同じ出品の重複は除いた)を集めて、商品ページに何が書いてあるかを数えた。
| 商品ページに書いてあるもの | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1日に与えてよい量が、数で書いてある | 150件 | 12.5% |
| kcal(カロリーの単位)が書いてある | 460件 | 38.4% |
| うち「1本あたり◯kcal」の形で書いてある | 30件 | 2.5% |
| 上と kcal の両方がある | 93件 | 7.8% |
| どちらも書いていない | 682件 | 56.9% |
→ 横にスクロールすると、右端の「割合」の列が見えます。
「1日に与えてよい量が数で書いてある」と数えたのは、「1日1本」「1日あたり10g」「1日の給与量 小型犬〜10kg:5個」「体重5kg:1本」のように、1日に与える量が数で示されているものである。「適量を」だけのもの、「1袋4本入り」(内容量)、「1回1本」(1日に何回かが分からない)は数えていない。
書いてある場所は問わずに数えた。150件のうち127件(85%)は「給与量」「使用方法」といった見出しの中にあり、残りの23件(15%)は商品説明の文中にある(「1日1本おいしく噛んで」のような形)。
「10%以内」は、売り場の数字では計算できない
「1日の食事の10%以内」を確かめるには、そのおやつ1個が何kcalかが要る。
それが書いてあるのは、1,199件のうち30件(2.5%)だった。
kcalは460件にあるが、ほとんどが「100gあたり」
kcal自体は460件(38.4%)に書いてある。ただし、その多くは「100gあたり350kcal」の形である。袋から1本取り出したとき、それが何gなのかは別に書かれていない。100gあたりの数字は、1本あたりに直せない。
⚠️ kcalを書いていない出品が、与えすぎになるという意味ではない。商品ページからは計算できない、というだけである。
決まりが求めているのは、計算ではなく「上限の数」
犬猫のペットフードの表示には、公正取引委員会と消費者庁が認定した決まりがある。おやつは、その決まりの中で「間食」と呼ばれる。
第3条3項 この規約において「間食」とは、おやつ、褒美、又はコミュニケーションの手段として、時を選ばず給与することを目的としたものをいう。
— ペットフードの表示に関する公正競争規約
その間食に、何を書くかも決まっている。
第3条(4)ウ 間食 必要とされる栄養、栄養バランスに支障を与えないための給与限度量。必要に応じ、給与回数や与え方も記載する。
— 同 施行規則
決まりが求めているのは「給与限度量」、つまり「1日にここまで」という数そのものである。「1日のカロリーの何%」という計算を飼い主にさせる形ではない。
誰にかかる決まりか|袋であって、通販の商品ページではない
🚨 ただし、この決まりがかかるのは「容器又は包装」であって、通販の商品ページではない(規約 第4条)。
∴ 上の150件・12.5%は「袋に書いてある割合」ではなく、「買う前に、通販のページで分かる割合」である。
書いていない出品の袋にも、届けば書かれている可能性が高い。この記事が数えたのは、買う前に分かるかどうかだけである。
「決まりが誰にかかるか」で読み方が変わるのは、ケージでも同じである。省令が数字で決めている広さは業者にかかるもので、家庭に義務として課されるものではない(犬のケージは何cmあればいい?)。
選ぶときに見るところ
- 「1日◯本」「1日◯g」と、数で書いてあるか。書いてあれば、袋から出す本数を数えるだけで済む
- 体重別に書いてあるか。「小型犬〜10kg:5個」のように分かれていれば、自分の犬に当てはめられる
- 「1回◯本」は、1日の上限ではない。1日に何回与えるかで変わる
- 「1袋4本入り」は内容量。与える量ではない
数で書いてある3つ
商品ページに「1日にどれだけまで」が数で書いてあるものから、3つ選んだ。5,000円以下で、レビューが50件以上あるものに絞っている。価格・レビューは2026年9月17日9時台時点。
1日1本と書いてある|グリニーズプラス 超小型犬用 ミニ 60本商品ページに「1日1本」と書いてある。体重1.3〜4kgの成犬向けと、対象も数で示されている。60本入りなので、1本あたり42円。数える対象が1本なので、迷いようがない。1日1本/1本あたり42円¥2,490 ★4.58 (362件)60本入り/Pet館〜ペット館〜楽天市場で価格を見る
体重別に書いてある|フィッシュ4ドッグ シージャーキー ティドラー 115g商品ページの「1日の給与量」が体重別で、「小型犬 〜10kg:5個」と数で示されている。自分の犬の体重から当てはめられる形。115gで1,320円。小型犬〜10kg:1日5個¥1,320 ★4.75 (330件)115g/P&LUXE楽天市場で価格を見る
上限とkcalの両方|K9ナチュラル グリーン・マッスル 50g商品ページに「1日2粒」と、kcalの数字の両方が書いてある。この記事で数えた1,199件のうち、両方そろっているのは93件(7.8%)で、そのうち1個あたりで書いているものはさらに少ない。1日2粒/kcalの記載あり¥2,772 ★4.83 (90件)50g/グリーンドッグ&キャット楽天市場で価格を見る
この記事で調べたこと
- 売り場の出品:楽天市場のジャンル「おやつ(犬用)」(ID 206135)から、2026年9月17日8時台に集めたもの。標準の並び順とレビュー件数の多い順の2通りで各20ページずつ取り、同じ出品の重複を除いて1,199件(ジャンル全体は242,588件)。検索語ではなくジャンルで集めている(「カロリー」「給与量」などの語で集めると、その語を書いている商品ばかりが集まり、書いている割合を測れなくなるため)
- 「書いてある」の数え方:上の定義のとおり。「1袋4本入り」のような内容量、「1回1本」のような1日あたりでないもの、「給与量の目安は設けておりません」のような打ち消しは数えていない。数える前に、これらを仕込んだ文で道具が正しく分けられることを確かめている
- 🔴 今日、拾い方の誤りを2回見つけて、2回とも数え直している。
1回目=「体重2-7kg 60本」を「体重別の1日の量」と読んでいた(60本は1袋の入り数)。妥当な範囲を外れた数は読まないように直した。
2回目=150件を1件ずつ実物で見直したときに、あと3件見つかった。「体重2−7kg 7個入り 52.5g」を「入り」を飛び越えて体重別の量と読んでいたもの1件と、「7月1日より3袋セットが…」という日付を「1日◯袋」と読んでいたもの2件である。直した結果、153件→150件に減り、両方ある件数(95→93)とどちらも無い件数(681→682)も数え直した。
🔑 2回とも、拾った文字列を実物のまま画面に出していたから気づいた。3件はそのまま、次から落ちることを確かめる対照(陰性)に加えてある
- 決まりの条文:ペットフードの表示に関する公正競争規約(令和4年9月28日 公正取引委員会 告示第8号・消費者庁)と同施行規則(令和4年9月7日 承認)を、2026年9月16日にPDFの原本から引用した
- 読者の言葉:Yahoo!知恵袋の検索結果(2026年9月17日9時台・「犬 おやつ 量」4,270件)
主食の側の表示については、「総合栄養食」と書いてあるだけでは、うちの子の分かどうかは決まらない で、同じ公正競争規約が求めている成長段階の併記を数えた。
本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。売り場の件数は2026年9月17日に楽天市場のジャンル別の商品ページから数えたもので、**出品の数であり、商品(型番)の数ではありません**。数えたのは商品ページの記載であり、**商品パッケージの表示ではありません**。公正競争規約がかかるのは容器又は包装なので、商品ページに記載が無いことは、その商品が決まりを守っていないという意味ではありません。与える量について迷うときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。

