「ダブルワイド」は店によって面積が1.5倍ちがう。犬の留守番にペットシーツを大きくするなら、名前ではなくcmで選ぶ

白いパッドの上に座っている犬の写真 おもちゃ・生活用品

留守番のあいだ、犬はトイレをする。

Yahoo!知恵袋で「犬 留守番 トイレ」を検索すると、8,073件の質問が出てくる。上位10件のうち6件は、しつけの話ではなくその始末の話だった。

「犬って何時間くらいならお留守番できますか?その間トイレの掃除ははどうすればいいのですか?」

「お留守番している時のうんちはどうしていますか?そのままにしておいて食糞しな…」

「サークル内でウンコをした後にウンチを踏みつけようが気にせず遊んでいるようで、帰宅したときにはサークル内がウンチまみれになっています」

踏まれる範囲を減らしたい。だからシーツを大きくする。ここまでは、誰でも同じところに行き着く。

問題はその次で、売り場に並んでいるサイズ名が「スーパーワイド」「ダブルワイド」「ウルトラワイド」と3通りある。

どれがいちばん大きいのか、名前からは分からない。

この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介した商品の価格・レビューは2026年9月29日1時台時点の楽天市場のものです。売り場の件数は、楽天市場のジャンル「犬用品>トイレ用品>ペットシーツ」から「スーパーワイド」で2026年9月22日12時台に集めた2,264件の出品で数えています。

まず、メーカーが公表している側を見る

サイズ名を公表しているメーカーがある。ユニ・チャームの公式サイトは、犬用トイレシートのサイズ区分をこう並べている。

レギュラー(44×32cm)/ワイド(60×43cm)/ワイド(60×44cm)/スーパーワイド(90×60cm)

— ユニ・チャーム「スーパーワイド(90×60cm)|犬の商品を探す」(2026年9月22日 取得)

スーパーワイドは90×60cm。この1つは、メーカーが名前と寸法を並べて書いている。

そしてこのページに「ダブルワイド」も「ウルトラワイド」も出てこない。

この2つは、メーカーのサイズ区分ではなく、売り場で使われている名前である。

ここで扱っているのは犬用トイレシートのサイズ区分で、同じページに並ぶSサイズ(13cm×13cm)・Mサイズ(16cm×16cm)は別用途の商品のもの。

売り場の2,264出品で、名前と寸法を突き合わせた

楽天の「ペットシーツ」ジャンルから、サイズの語「スーパーワイド」で集めた2,264件(楽天が返した件数と一致、つまり全件)。

この中に出てくる3つのサイズ名について、その名前のすぐ後ろに書いてある寸法を数えた。

サイズ名 揃っているか 書いてあった寸法
スーパーワイド 揃っている 60×90cm
ウルトラワイド 揃っている 90×120cm
ダブルワイド 🔴 割れている 60×60cm と 60×90cm

寸法が1つに決まった出品は、スーパーワイド420件(168店。うち60×90cmが409件=97.4%、面積5,400平方cm)/ウルトラワイド15件(15件とも90×120cm・10,800平方cm)/ダブルワイド26件(15店。3,600平方cmと5,400平方cm)。「寸法が1つに決まった出品」=その名前の直後に書いてある数字が、その出品の中で食い違っていないもの。スーパーワイドでは48件が同じ出品の中で違う値を言っていた(商品そのものの寸法と、吸収する面の寸法を両方書いている形など)ので、判定していない。

3つのうち、割れていたのは「ダブルワイド」だけだった。

「ダブルワイド」は、大きい側にも小さい側にも使われている

寸法を書いていた26件の内訳はこうなる。

書いてあった寸法 面積 出品 店
60×60cm 3,600平方cm 12件 8店
60×90cm 5,400平方cm 8件 2店
59×90cm 5,310平方cm 6件 5店

🔴 この数え方で見えていない側がある。集めたのは「スーパーワイド」で検索した2,264件なので、ダブルワイドだけを売っている出品は最初から入っていない。ここで数えたのは、1つのページで複数のサイズ名を並べている売り場が中心である。それでも8店が60×60cmを「ダブルワイド」と呼んでいた。

面積にすると1.50倍の差になる

いちばん小さい3,600平方cmと、いちばん大きい5,400平方cmで、面積が1.50倍違う。

しかも8店が小さいほう(60×60cm)を「ダブルワイド」と呼んでいる。1店の書き方の癖ではない。

実物の商品ページには、こう書いてある。

「レギュラー:33*45cm ワイド:45*60cm ダブルワイド:60*60cm スーパーワイド:60*90cm」

「シーツ:ダブルワイド【60×90センチ】」

「業務用ダブルワイド20枚送料無料 スーパーワイドサイズ 60×90センチ」

1つ目の店では、ダブルワイドはスーパーワイドより小さい。

3つ目の店では、ダブルワイドとスーパーワイドは同じものである。

「ダブル」という語感で大きいほうを選んだつもりが、店によってはワイド(45×60cm)に一辺だけ足した大きさを買っていることになる。

そして、寸法そのものが書かれていない

寸法が1つに決まる形で書いてあるのは18.6%

2,264件のうち、寸法が1つに決まる形で書いてあったのは420件(18.6%)だった。

残りは「大容量」「大型犬・多頭飼い」のようなサイズ名と用途の言葉で並んでいる。

∴ 名前で選べるのはスーパーワイドとウルトラワイドまで。

ダブルワイドは、その出品が数字を書いていなければ、買うまで大きさが決まらない。

この記事では1枚あたりの値段を売り場全体では出していない。1つの商品ページでレギュラー・ワイド・スーパーワイドを一緒に売っている出品が多く、表示されている価格がどのサイズのものか決まらないため。下のカードは1つのサイズだけを売っている商品なので、そこだけ1枚あたりを計算している。

使う場面|サークルの床に、90×60cmは敷けるか

大きいほうがいい、とは限らない。敷けるかどうかは、面積ではなく縦と横それぞれで決まる。

犬のケージは何cmあればいい? で扱った省令は、ケージの大きさを**縦=体長の2倍以上・横=体長の1.5倍以上**と決めている。これは第一種・第二種動物取扱業者にかかるもので、家庭で犬を飼う人に義務として課されるものではない。ただし**数字で書いてある物差しは、いまのところこれしかない。**

その最低の大きさちょうどのケージに、90×60cmのシートをそのまま敷けるかを計算するとこうなる。

犬の体長 90×60cmを
そのまま敷けるか
縦の最低 横の最低
25cm はみ出す 50cm 38cm
30cm はみ出す 60cm 45cm
35cm はみ出す 70cm 53cm
40cm はみ出す 80cm 60cm
45cm 敷ける 90cm 68cm

「縦の最低」=体長×2、「横の最低」=体長×1.5(省令の倍率をそのまま掛けたもの)。体長=胸骨端から坐骨端までの長さ(省令の定義)。表は省令の倍率をそのまま掛けたもので、実際のケージはこれより大きいことが多い。90cmの辺が入るかどうかだけを見ている。

体長40cmの犬の最低寸法のケージ(80×60cm)には、90cmの辺が10cmはみ出す。

面積では5,400平方cm対4,800平方cmで足りているように見えるのに、そのままでは敷けない。

∴ 大きいシートを買う前に、ケージの内寸を測る。縦が90cmに届かないなら、スーパーワイドは折るか、床の一部だけを覆う使い方になる。

買うときに見る場所

サイズ名ではなく、商品ページに寸法の数字が書いてあるかを見る。書いてあれば、名前がどれでもうちのケージと比べられる。

⚫ 2026年10月14日、ここで紹介していた2つの出品が在庫なしになったため外しました。買えないリンクを残さないためで、記事の数え方や結論は変わっていません。

この記事で数えたもの

  • 読者の言葉:Yahoo!知恵袋の検索結果(2026年9月22日12時台・「犬 留守番 トイレ」8,073件)。件数を出す前に、既知の値・存在しない語・ありふれた語の3つで測り方が壊れていないことを確かめている
  • 母集団=楽天市場のジャンル「犬用品>トイレ用品>ペットシーツ」(409755)から、サイズの語「スーパーワイド」で集めた2,264件。楽天が返した件数と一致(2026年9月22日 12時台)
  • 測ったのはサイズ名の直後に書いてある寸法で、集めるときの検索語には寸法を入れていない
  • 「タテ88ヨコ58cm」のような書き方は読み取れていない。この数え方で拾えなかった出品は、書いていない側に入っている
  • 寸法が1つに決まらない出品(スーパーワイドで48件)は、どちらにも数えていない

留守番の長さそのものについては、犬の留守番は何時間まで? で、家庭にかかる国の基準に時間の数字が無いことを書いた。

数字が無いのは長さのほうで、大きさのほうには、少なくとも売り場に数字がある。書いてある商品を選べばいい。

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